現在、科学・技術の発展は急速に進歩し私たちに大きな恩恵をもたらしています。
豊かになる一方で、環境破壊や貧困、紛争、難民問題など人々の生存を脅かす側面も出現しています。
医療の分野においても技術の進歩は非常にすばらしく、日本は世界有数の長寿国となり、 わが佐久市でも長寿のまちともよばれるほです。
その反面、高度医療による薬の副作用や倫理の課題、医療費高騰など、現代医療も新たな局面にさしかかっています。
世界中で都市化が進み、ストレス・アレルギー・慢性疲労など先進国特有のトラブルや生活習慣病が増えています。
病気ではないけれど「なんとなく調子悪い・・・」、検査をしても特に異常がない、外科的治療で思うような効果が現れない・・・こどもから高齢者まで幅広い年齢で増加しています。このような社会の中で東洋医学のような古くからの医療が、自然に即した医療として見直され始めています。
東洋医学のなかでも「はり きゅう」は世界中で注目されそのメカニズム研究は各国ですすめられています。
お年寄りの治療法と思われがちの「はり きゅう」を正しく理解していただき
明日への健康の一助としていただきたいと心より願っています。
参考: 「鍼灸のすすめ」 社団法人長野県針灸師会